正社員への切り札
今日の読売新聞の政治面に、「正社員の切り札」という記事が掲載されていました。
就職氷河期に学校を卒業した25~35歳の年長フリーターを正社員にする為の切り札として、政府が創設する「ジョブカード」について書いていました。
1990年代後半から、労働者派遣法の規制緩和などで正規雇用者の労働市場が縮小し、「新卒者が正社員からはじき出されている」と放送大学の宮本みち子教授は分析しています。
当時の労働省(現厚生労働省)幹部は、「労働分野の規制緩和は、労働者が搾取されてきた歴史があるのでなるべくしない方がよい」というスタンスでした。
この主張、今考えると、うなずける内容です。多くのフリーター層を生み出した要因の1つにもなっているでしょうから、規制緩和は慎重に進めていくことが大切でしょう。
この記事で宮本みち子教授がこのようなことを言っています。
「学校を卒業したら、次は職場が一人前の大人を作るための教育機能を担うというシステムが崩れたことが一番の問題だ」
学校というシステムは大きい変化は無いけれど、企業側は日々変化しているのです。
学校側も変わっていかないと、この問題を解決することは難しいでしょう。
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コメント
こんにちは!
学校もですし、地域や家庭も、かなと思います。
人間社会をカタチ作るのは言うまでもなく人間です。
では、その人間を誰が作るか?
人間関係には敏感で、痛がったり痒がったりするくせに
人間社会にはとんと無関心な人が多いのは
これもやはり教育のなせる業なのでしょうかね。
投稿: クワバラ | 2008年6月22日 (日) 23時12分
クワバラさん
コメントありがとうございます。
そうですね。
地域も家庭も含まれますね。
「人間社会にもっと関心を持って欲しい」
私もそう思います。
投稿: 信頼の社労士 | 2008年6月23日 (月) 15時19分